蕎麦猪口(そばちょこ)のこと

蕎麦猪口は藤吉憲典のライフワーク

花祭窯・蕎麦猪口倶楽部では、藤吉憲典のつくる160種以上の文様の蕎麦猪口をご紹介しています。

染付蕎麦猪口 藤吉憲典

そばちょことは

わたしたちが「そばちょこ」と呼ぶ器が盛んにつくられたのは、蕎麦やうどんが庶民の食文化として広まった江戸時代中期から後期。猪口(ちょく)の語源は中国語で盃(さかずき)の意味を持つ「鍾(しょう)」の発音から来ているという説があります。「猪口」の字をあてたのは、器の形がイノシシの口もとに似ているからとか。蕎麦のつけ汁用にちょうど良い形・大きさのものが「蕎麦猪口」と呼ばれるようになったようです。

錦鶉文蕎麦猪口 藤吉憲典

蕎麦猪口の魅力

文様の愉しみ

正面・背面・見込(みこみ)・縁(ふち)・裾(すそ)。文様の愉しみは立体的です。そもそも器は立体的なので当然といえば当然ですが、限られたスペースで余白をどう生かし、見えないところでどう遊ぶか。例えば、お料理をいただいたあとの見込みに文様が現れる楽しみ。あるいは正面と背面の文様の組み合わせの妙。裾や縁に描かれるアクセント。「桜」「菊」など人気の題材では、100を超えるデザインの可能性がひろがっています。

染付宝珠文蕎麦猪口 藤吉憲典

季節や行事を食卓で楽しむ

蕎麦猪口に描かれる文様は、干支・昆虫・動物・草花・気象・幾何学文・人物・山水など多種多様。まさにデザインの宝庫です。さらには四季・節句など、あらゆるものが題材になっているので、「今」にぴったりの文様を見つけることができるでしょう。

錦紫陽花文蕎麦猪口 藤吉憲典

自由な使い勝手

「食べる」「飲む」。蕎麦猪口は普段の食卓で多用途に使える器です。我が家では、蕎麦や素麺をいただくときの出汁入れ碗として使うのはもちろん、茶托にのせてお茶やコーヒーを出すのに使ったり、小鉢代わりに使ったり、デザートの器として使ったり。例えばゼリーやプリンを作る時、蕎麦猪口に入れて冷やせば、固まったらそのまま出せて、しかもオシャレ。焼酎用の器としても人気です。お湯割りにもロックにも程好いサイズのようですね。

染付菊花文蕎麦猪口 藤吉憲典

蒐集(コレクション)の愉しみ

蕎麦猪口は庶民的な器でありながら「用途美と絵画的な楽しさを合わせもつ」贅沢な器です。だからこそ蒐集を楽しむ方が多いのでしょう。最近では、同じ文様を数揃える方よりも、ひとつづつ集めていく方が多いように思います。「今日はどれを使おうか」と、ふだんから選ぶ楽しさを味わっておられます。ご家族でお使いの時も、季節や場面に合わせて一人一人それぞれの好みで「お気に入り」を選び使う習慣が浸透しつつあるようです。

花祭窯・蕎麦猪口倶楽部では、藤吉憲典のつくる160種以上の文様の蕎麦猪口をご紹介しています。

 

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